キャッシングのリボ払いの注意点とは!?リボ払いについて徹底解説します!
キャッシングのリボ払いを利用すれば、まとまったお金を借りても毎月の返済額を抑えながら返済していくことが可能です。
そのため、手元にお金がないときは非常に助かります。
しかし、キャッシングのリボ払いの注意点もあります。
それを知らないと、返済が一向に終わらない「リボ地獄」になってしまうことも・・・。
この記事ではあなたがキャッシングのリボ払いで失敗しないように、注意しておくべきポイントを解説していきます。
また、キャッシングのリボ払いを上手に利用するコツもお伝えしています。
当記事を読んで、キャッシングのリボ払いについてよく理解し、損せずに利用できるようになってください。
目次
キャッシングのリボ払いとは?その仕組みを理解しよう
まずは、キャッシングのリボ払いの仕組みを理解しておきましょう。
リボ払いの仕組みを知っておけば、注意点についても理解がスムーズになるからです。
リボ払いにはおもに3つのタイプがある
リボ払いにはおもに次の3つのタイプがあります。
- 残高スライド方式
- 定額方式
- 定率方式
残高スライド方式
残高スライド方式とは、借入算高によって返済額が決められており、借入算高が減るとスライドするように返済額が減っていく方式です。
わかりやすく例を上げると次のような感じになります。
借入残高 | 毎月の返済額 |
---|---|
100万円超 | 15,000円 |
50万円超~100万円以下 | 12,000円 |
50万円以下 | 10,000円 |
この状態から返済していき、借入残高が100万円以下になれば、毎月の返済額は12,000円です。
さらに返済額が減って50万円以下になると、毎月の返済額は10,000円で減少します。
ただし、新たに借入をして借入残高が50万円を超えると、毎月の返済額は12,000円に戻ります。
このようなリボ払いの形を残高スライド方式と呼びます。
残高スライド方式には「借入後残高スライド方式」というタイプもあります。
借入後残高スライド方式とは、「最後に借入した時点の借入残高によって毎月の返済額が決まる」というものです。
通常の残高スライド方式の場合、現時点の借入残高をもとに毎月の返済額が決まるため、返済が進み借入残高が減れば、毎月の返済額も減少します。
それに対して、借入後残高スライド方式は最後に借入した時点の借入残高が毎月の返済額を決める指標となるため、返済が進み借入残高が減っても毎月の返済額は減少しません。
定額方式
定額方式とは、一度決めた返済額が変らないタイプのリボ払いです。
たとえば、契約時に毎月の返済額を5,000円と決めたら、完済するまでずっと5,000円で返済していきます。
残高スライド方式のように借入残高が増減しても、毎月の返済額は基本的に変わりません。
定率方式
定率方式とは、借入残高に対して「一定の割合(定率)」を掛けた金額が毎月の返済額になるリボ払いです。
計算方法は次のとおりになります。
借入残高×定率=毎月の返済額
仮に30万円を借入しており、定率が3.0%であれば、以下のように計算します。
30万円×3.0%=9,000円
上記のケースですと、毎月の返済額は9,000円です。
定率方式の場合、借入残高が増減すると計算内容も変わるため、毎月の返済額が増えたり、減ったりします。
元利方式か元金方式によっても毎月の返済額は違ってくる
キャッシングのリボ払いには「元利方式」か「元金方式」の違いもあります。
返済方式 | 特徴 |
---|---|
元利方式 | 毎月の返済額に利息が含まれる |
元金方式 | 毎月の返済額+利息となる |
仮に返済額8,000円で利息2,000円だとすると、元利方式と元金方式の返済額の内訳は次のようにことなります。
返済方式 | 返済額の内訳 |
---|---|
元利方式 | 元金6,000円+利息2,000円=8,000円 |
元金方式 | 返済額8,000円+利息2,000円=10,000円 |
元利方式は「毎月の返済額の中に利息が含まれる」ため、元金方式よりも毎月の返済額が安くなるのが特徴です。
それに対して、元金方式は「毎月の返済額+利息」となるため、元利方式よりも毎月の返済額が高くなります。
このように、元利方式か元金方式によっても毎月の返済額は変わってくるため、どちらになるのかをしっかり確認しておく必要があります。
実際は複数の組み合わせになることが多い
ここまでキャッシングのリボ払いの種類ごとに仕組みを解説してきましたが、実際は次のように複数の方式を組合せて採用されているケースが多いです。
業者名 | リボ払いの方式 |
---|---|
アイフル | 借入後残高スライド元利定額リボルビング返済方式 |
プロミス | 残高スライド元利定額返済方式 |
SMBCモビット | 借入後残高スライド元利定額返済方式 |
上記を確認すると非常にややこしく見えますが、次の順番でどのような組合せになっているかを確認すれば意外とシンプルです。
1.残高スライド方式・定額方式・定率方式のどれが採用になるのか?
2.元利方式か元金方式のどちらになるのか?
たとえば、プロミスであれば「残高スライド元利定額返済方式」ですので、組合せは以下のとおりです。
- 残高スライド方式(借入算高ごとに毎月の返済額が決まっている)
- 定額方式(決まった返済額は基本固定)
- 元利方式(月の返済額に利息が含まれる)
このように分解して考えれば、複雑そうなリボ払いも簡単に理解することが可能です。
キャッシングのリボ払いの注意点はこの4つ
キャッシングのリボ払いの仕組みは十分理解できたと思いますので、注意点を確認していきましょう。
キャッシングのリボ払いの注意点は次の4つです。
- 総返済額が大きくなりやすい
- 何回で返済が終わるかわかりにくい
- 返済中に利用すると返済額が上がることがある
- 無計画な利用を招きやすい
総返済額が大きくなりやすい
キャッシングのリボ払いは毎月の返済額が少ないというメリットがありますが、これはデメリットでもあるのです。
返済する金額が少ないほど借入残高の減りが遅くなるため、返済期間が長くなり、総返済額も大きくなってしまうからです。
とくに元利方式は毎月の返済額に利息が含まれているため、気をつけなくてはいけません。
1万円を返済したとしても利息が4,000円であれば、借入算高は元金の6,000円しか減らないのです。
借入残高が多い最初の内は利息の割合が大きくなりがちですので、後述している「繰上げ返済」を活用していくのがおすすめです。
何回で返済が終わるかわかりにくい
キャッシングのリボ払いは分割払いとは違い、「何回で返済する」というような決まりがありません。
借入残高によって返済期間が変動してくるからです。
借入するたびに返済期間が延びますので、「返済があと何回」という部分が非常にわかりにくいです。
返済中に利用すると返済額が上がることがある
キャッシングのリボ払いの場合、毎月の返済額は基本固定ですが、返済中に利用すると返済額が上がることもあります。
先に解説したとおり、リボ払いの毎月の返済額は借入算高によって決まるケースが多いです。
このため、新たに借入をして借入算高が増えると、毎月の返済額も上がってしまうことがあるのです。
無計画な利用を招きやすい
キャッシングのリボ払いは決まった金額の範囲内であれば、毎月の返済額が変動しないことがほとんどです。
たとえば、「30万円以下ならいくら利用しても毎月の返済額は8,000円」という感じです。
このため、「返済額が変らないなら大丈夫だろう・・・」と無計画な利用を招きやすくなります。
キャッシングのリボ払いは危険!?メリットはないの?
ここまでの解説を読むと、「キャッシングのリボ払いって何もメリットがないのでは?」と思った人もいるでしょう。
しかし、キャッシングのリボ払いにもちゃんと次のようなメリットがあります。
- 一括返済や繰上げ返済が自由にできる
- 毎月の返済額を抑えることができる
一括返済や繰上げ返済が自由にできる
キャッシングのリボ払いの最大のメリットは、「一括返済」や「繰上げ返済」が自由なことです。
キャッシングのリボ払いで決まっている返済額は、「最小返済額」にしか過ぎません。
最小返済額とは、「今月はこの金額以上を返済してください」というものです。
たとえば、最小返済額が6,000円なら、6,000円以上の返済をするということです。
よって、6,000円以上であればいくら返済しても問題ありません。
このため、キャッシングのリボ払いはお金に余裕があれば、一括返済や繰上げ返済を自由にできるのです。
毎月の返済額を抑えることができる
キャッシングのリボ払いは毎月の返済額が低めに設定されていることが多いです。
どうしてもお金が必要になり、その金額かなり高額なものであっても、キャッシングのリボ払いなら毎月の返済額を抑ながら返済していくことができます。
よって、手元にお金がないときでも利用しやすいです。
キャッシングのリボ払いを上手に活用するコツ
キャッシングのリボ払いを利用するにはコツがあります。
そのコツとは、「お金に余裕のあるときに多めに返済する」ことです。
つまり、繰上げ返済ですね。
多めに返済することで返済回数を減らすことができ、総返済額も抑えることが可能です。
実際に返済額を増やすと、どのくらい返済回数と総返済額が変るのか確認してみましょう。
今回は30万円を金利18.0%で借りると仮定して計算しています。
毎月の返済額 | 返済回数 | 総返済額 |
---|---|---|
11,000円 | 36回 | 388,683円 |
12,000円 | 32回 | 378,817円 |
13,000円 | 29回 | 370,993円 |
14,000円 | 27回 | 364,611円 |
15,000円 | 24回 | 359,332円 |
上記をご覧のとおり、毎月の返済額を1,000円増やすだけでも十分な効果があります。
「毎月多めに返済なんてできない」という人は、お金に余裕のある月だけでも構いません。
それでも十分効果的です。
可能であれば「一括返済」してしまおう!
ボーナスなどでまとまったお金が入ったときは「一括返済」を検討するのも手です。
一括返済をすればその次点で完済になりますので、返済回数と総返済額の軽減効果は相当なものです。
無理にする必要はありませんが、できるだけ総返済額を抑えたい場合は検討してみましょう。
キャッシングのリボ払いがおすすめなのはこんな人
- お金に余裕のあるときは繰上げ返済を考えている人
- 将来、一括返済をすることも検討している人
- まとまったお金が必要になったけど手元にお金がない人
- 毎月の返済額を抑えたい人
とくに、お金に余裕ができたら繰上げ返済や一括返済をする予定の人に最適です。
先述したとおり、キャッシングのリボ払いは最小返済額以上であれば、いくらでも自由に返済できるというのが最大のメリットになります。
そのため、自分の都合で多めに返済することができ、返済回数と総返済額を減らすことが可能だからです。
キャッシングリボ払いの注意点まとめ
キャッシングのリボ払いを利用するときは以下の4つに注意しておきましょう。
- 毎月の返済額が少ないため返済回数と総返済額が多くなりやすい
- 借入残高によって返済回数が変動するため、あと何回で返済が終わるかわかりにくい
- 借入残高によって毎月の返済額が決まるため、追加利用で返済額が上がることがある
- 返済額が変らないからといって無計画に利用しない
毎月の返済額が少ないため、どうしても返済回数と総返済額が多くなりやすく、「返済がなかなか終わらない・・・」という事態になりやすいです。
よって、お金に余裕のあるときは「繰上げ返済」や「一括返済」をしましょう。
キャッシングのリボ払いは、最小返済額以上であればいくらでも返済して良いというメリットがあります。
多めに返済をすれば返済回数と総返済額を減らせますので、繰上げ返済や一括返済をするのが上手に利用するコツです。